INTERVIEW
塚本 節哉取締役社長
有限会社 エイト工業
建設・建築工事業・住宅設備業
新たな側面からの意見交流で
Win-Winの関係を築くきっかけに。
時代の流れを受け、特に地方企業である当社にとっては先手を打っていくことの必要性を十二分に感じておりました。
「現状維持は衰退」と肝に銘じ「攻めていってこそ現状維持できる」と考えている時、OCMCの構想を聞きすぐにその趣旨目的を共に実現していきたいと決断しました。
企業を継続していく上で人材確保は一番の課題ということは理解しておりましたが、あまりに急激に変化していく時代の波を受け、外国人技術者の育成が将来に結び付いていくということについて自分事として捉えるようになったのもOCMCへの参画がきっかけだったかもしれません。
また業界を超えて他企業の方と意見交流をする機会があり、建設業界では今まで「当たり前」とされていた慣例や手法が、異業種の方からの視点で違う側面から見ると、全く新しい意見や見方や方法論があるという気づきを得ることも多くありました。
今後、外国人実習生を受け入れる際にも、業界の当たり前を俯瞰から眺め新たな取り組みに変化させ事前に整えておくことで、外国人にとっても自社にとってもシナジー効果を得ていくことになるのではないでしょうか。
日本の技術を本国に役立てたいという外国人と、未来を見据えた事業展開をしたい企業とのWin-Winの関係を築くヒントがOCMCにはたくさんあると感じております。
地方から海外展開するツールとして
知恵に満ちた基盤となるOCMC。
私たちの業界には、人から人へと継承されていく技術が多くありますが、現在の人材不足の中で、これらの技術を伝える相手がいないという状態には非常に危機感を覚えております。
なぜなら技術は、インターネットなどで情報を頭に入れるだけでは自分のモノにできないからで、その技術を使いこなすには経験や知恵が不可欠となるからです。
熟練の技術者の方々は知恵にあふれていて、これまで何度もくり返し模索して現在の技術の腕を身に着けられています。後継者を育成する環境が減りつつある今、外国人への技術伝授に可能性を見出すこともアリなのです。
そして人材不足は、日本の人口減少が背景にあることを思えば国内や地元地域での仕事が減っていくことは容易に予測できます。
外国人実習生を育てるという経験を通じ彼らの本国との関係性を築くきっかけにできれば、いざ海外展開をスタートしたとしてもゼロベースではない展開となり、業界全体の発展にもつながっていくのではと考えます。
海外展開以前にも、地元以外で仕事をするということにはリスクがつきものですが、大牟田から中九州地域を中心としたOCMCという存在を通じ信頼を得た新規参入も可能になります。
地方の企業がチャンスの場を増やしていく、さらに強いパイプづくりをしていくためにも、すでに世界へと目を向けているOCMCのサポートを基盤にしていければと思います。