INTERVIEW

田中 智範代表取締役

株式会社 丸仙工業
トータル家具、コントラクト家具、企画・製造販売

日本一の大川家具を世界へ。
OCMCでの情報共有に期待

日本一の家具の町大川に受け継がれてきた家具職人の技術は、長い時間をかけて職人から職人へと引き継がれ、素材を活かし完成度という品質へのこだわりを持った手仕事による家具は、生活空間に溶け込むものとしてお客様の元にお届けしてきました。
また大川家具は、量産体制に対応してきたことでマンション向けの家具生産等による成長を果たしてきたのですが、時代とともにニーズも変化し、家具業界にとっても新たな戦略が求められるようになっております。
私自身、この時流に乗っていくために技術の継承や、世界を視野に入れた事業展開を模索するようになっていた時、OCMCの構想を聞き参画することとなったのです。
他の参画企業の方々と話をさせていただく機会も増え、様々な情報が入ってくるようになりました。
その中で将来的な人手不足への課題はどの企業も抱えており、早急に対応していかなければならないと改めて実感させられるもので、実際に外国人実習生を受け入れされている企業の方の話を聞かせてもらうと、外国人の方の真面目な働きぶりなど、受け入れを経験していないとわからない実情を教えてもらえるなど、情報共有できることで未来への希望的ビジョンをより一層描けるようにもなっていきました。

日本一の大川家具を世界へ。 OCMCでの情報共有に期待

「メイドbyジャパン」の
技術と付加価値を強みに。

「メイドbyジャパン」の 技術と付加価値を強みに。

家具に対するニーズの変化へ対応するためにも、販売チャネルの開拓など様々な事業展開について試行錯誤している中で、「海外展開」についても向き合うこととなります。
元々量産を行っていた大川家具に、現代のITやIoTを取り入れていくことで外国人でも、日本伝統の家具づくりに携わっていくことが可能になると考えています。
木製の家具は湿度や気温によって状態が変わるという特徴があるため、海外輸出に関してとても気を遣いますし、輸送の際の破損や事故などのリスクを考慮すると現地生産できることには大きなメリットがあります。
海外展開に際し、手仕事としての大川家具で進出することも考えられますが、量産の技術をプラスした工場展開を目指すことで、「メイドbyジャパン」の家具をより世界に広げられるようになります。
家具職人の技術は、実習期間だけで習得できるものではないかもしれませんが、「品質にこだわる」という考え方そのものを理解してもらい、その上で技術を培っていく価値を理解し努力していってもらうことで、日本の高品質、手仕事の価値を世界によりアピールしていくことにつながると考えています。
伝統技術継承と未来への事業展開にどのような付加価値をつけていくかがこれからの時代を生き抜いていく鍵になるのではないでしょうか。
OCMCでの他企業様との出会いもそこに追い風を吹かせてくれそうです。